工事写真の日付ミスを防ぐ3つのチェックポイント
- theholygrail666
- 7月25日
- 読了時間: 3分
工事写真における“日付ミス”は検査に通らない理由の一つです。特に、日付が未来・過去の日付で写っていたり、工事期間外の表示があると、信頼性が疑われます。この記事では、日付ミスが起きる原因と、その防止方法をわかりやすく3つにまとめて紹介します。日々のちょっとした確認で、大きなトラブルを回避できます。
~検査NGを防ぐための現場の知恵と運用術~
◆ はじめに
公共・民間を問わず、工事写真における**「日付ミス」は、検査で最も指摘されやすい項目の一つです。
どれだけ丁寧に施工されていても、「日付の信頼性が低い」**だけで再撮影や報告書差し戻しになるケースも珍しくありません。
本記事では、現場管理歴13年の経験をもとに、誰でも確実にできる日付ミス防止の3つのポイントを解説します。
✅ チェック①:撮影機材の日付設定を定期確認する
■ なぜズレる?
デジカメやスマートフォンの時計は自動同期がOFFになっていることも多い
端末の電源が落ちた際に、**初期値(2000年や1970年)**に戻ってしまう例もあり
■ 実際にあった事例
「写真はバッチリ…でもExif(画像データ内情報)上は2002年になっていて検査不可に」
→ 結果、再撮影・再提出のため工程が1日遅延。
■ 対策
週1回の機材チェックルールを社内で徹底する
撮影当日は、まずテスト撮影しExifデータを確認(PCでもスマホでも可)
複数人がカメラを使う場合は「誰が撮ってもOKな設定」に統一する
✅ チェック②:看板の日付記載と実データの整合性を取る
■ 看板日付がずれているとどうなる?
写真上に「4/24」と記載 → 実際は「4/25」に撮影 → 検査官から「証拠能力なし」と判定されることも
「書き間違い」「使い回し」が特に多いトラブル
■ 対策
その日の工事写真は、その日の看板で1日分作る
テンプレート印刷+ホワイトボード運用よりも、印刷済み日付プレートの準備がミス激減
小規模現場なら「日付だけLINEで事務所から送信→手書き記載」でも精度が上がる
✅ チェック③:写真修整や編集での意図しない変更を防ぐ
■ 危険なのは「悪意なき修整」
撮影後に、明るさ調整や画像トリミングを行った際、うっかり「Exif情報の削除」や「日付テキストの削除」をしてしまうケースあり
■ 誤解を防ぐ方法
元画像(修整前)を必ず保管しておく(最低でも検査終了まで)
修整を他人に外注する場合、「日付・工事名などには触れないでください」と明示する
公共工事での修整は、**“軽微であり記録性を損なわない”**ことが基本原則
◆ まとめ:日付管理は「現場の信用」の入り口
工事写真における日付は、「施工したことの証拠」であり、
誰が見ても矛盾がないことが求められます。
日付管理の仕組みを、個人任せにせずチーム全体で可視化・共有することがミス防止につながります。
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