【保存版】公共工事で検査に通る工事写真の撮り方とNG例
- theholygrail666
- 7月25日
- 読了時間: 3分
公共工事において提出が求められる工事写真は、施工内容の証明として極めて重要な資料です。しかし、ただ撮れば良いというわけではなく、検査基準に沿った明確な撮影ルールが存在します。本記事では、現場でよくあるNG例と、その対処法、正しい撮影方法を具体的に解説します。これから公共工事に携わる方や、写真の撮り直しを避けたい方は必見です。
◆ はじめに
公共工事では、施工写真が「工程通りに施工されたこと」の証拠となるため、厳密なルールに従う必要があります。
「写っていればいい」という感覚で撮影された写真は、検査時に通らず、やり直しを命じられることも。
◆ NG例1:撮影角度がズレて施工内容が見えない
よくあるミス:
・近すぎて施工範囲が収まっていない
・斜めから撮っていて奥行きや仕上がりが不明瞭
対策:
施工前・中・後の3段階で、真上・正面からの角度を基本とする
スケール(メジャー)や施工位置が写真内で明確に確認できる構図を選ぶ
◆ NG例2:必要な情報が不足している
チェックポイント:
現場名・工事名・工種・撮影日・撮影箇所の記載が看板等で明示されているか?
看板の文字が読める大きさ・位置にあるか?
補足:
公共工事では、記録性と第三者の検証性が重視されます。「誰が見ても理解できる構図」が基本です。
◆ NG例3:ブレ・暗所・ピンボケ
特に屋外工事では光量不足による写真不鮮明が頻出
写真が不明瞭な場合、いくら内容が正しくても“証拠能力”が低いと判断されます
解決法:
三脚やスマホスタンドの利用
曇天時はフラッシュ使用を検討
撮影後は画質確認を即座に行う習慣を
◆ まとめ
「提出用写真は、“見てもらう”のではなく“証明する”もの」
この視点を常に持ち、日々の撮影にあたることで、検査対応もスムーズになります。
社内で撮影ルールを統一したマニュアル化も、今後の品質管理に有効です。
工事写真の日付ミスを防ぐ3つのチェックポイント
◆ はじめに
工事写真において“日付ミス”は想像以上に多く、重大なトラブルに発展するリスクがあります。
「正しい施工が行われた証拠が日付ひとつで無効になる」こともあり、現場管理者にとっては致命的です。
◆ チェック①:撮影端末の日付設定を確認せよ
スマホ・デジカメに設定されている「自動日時」は、ズレていることがあります
特に端末交換後やバッテリー切れ後に要注意
推奨対応:
月1回は日付設定を目視確認
撮影前に「今日の日付」でテストショットを1枚撮る
◆ チェック②:写真看板に記載した日付との一致確認
看板とExif情報の日付が異なると、検査時に疑義を生む
作業員が手書きで日付を記入する場合は、誤記に要注意
対策:
看板はテンプレート化し、事務所であらかじめ印刷
書き間違いを防ぐために「当日の日付をLINEで送る」仕組みを現場内で統一する
◆ チェック③:編集・加工時の日付ミスに注意
修整作業中にうっかり日付を変更・削除してしまうケースも
Photoshopなどで上書きした場合、「不正改ざん」と誤解されないように注意
補足:
修整が必要な場合は、作業前後の原本と修整済データを保管しておく
第三者機関や設計者に説明できる履歴があれば問題にならない
◆ まとめ
日付ミスは「人的ミス」であるため、防ぐのも現場の意識次第です。
「日付=現場の信用」と認識し、日々の運用に仕組み化を取り入れることで、トラブルゼロが実現可能です。
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